【地球惑星科学】大学の授業について紹介【大学で学び倒す】
地球惑星科学系の学科に興味がある人
「大学での授業について知りたい。教員免許の授業も取った方がいいってホント?」
この悩みにお答えします。
本記事の内容
🌎 地球惑星科学徒はどんな授業を取るべき?
🌎 地球惑星科学科は必修は多い?
🌎 教員免許は取っておくべき?
この記事を書いている私は、2021年3月に地球惑星科学の修士課程を卒業。
地球惑星科学の魅力に6年間どっぷりと浸かっていました。
実際に在籍した私が、大学の授業について解説します。
3分ほどで読めますので、どうぞお付き合いください。
どんな授業を取るべきか
学習したいことを逆算
大学の授業は1-2年時の基幹教育と、3-4年時の専門教育からなります。
必修科目を取りつつ、選択科目では自分の興味がある授業を選択。
3年後期で研究室に仮配属され、4年で研究室に入るというのが一般的な流れです。
「どんな授業を取るべきか?」については、卒業するときにどうありたいか から逆算すべきです。
「バリバリ研究して、修士課程に進みたい」のであれば、行きたい研究分野に役立つ授業を多くとっておくべきでしょう。
「普通に就職して、学部で卒業しようかな!」という人は、地学分野以外にも、コンピュータや経済学的な授業に出るのもGOOD。
リベラルアーツの勧め
大学では、「何を学習するか」は学生に一任されます。
幅広く教養を深めるのもよし、専門を突き詰めるのもよし。
卒業要件を満たせる範囲内で、知的好奇心のまま取り組みましょう。
私の場合は、修士に行くと決めていたので、逆に学部の時は外国語や社会科学ばかり勉強していました。
学部でリベラルアーツを極め、大学院で1分野に尖ればよいと思っていためです。
結果、英語では通訳案内の国家資格を取得し、日本史に趣味として没頭する学部時代を送ることができました。
大学院では、英語を活かしつつ、国際雑誌に論文が掲載される成果を出せたため、これも1つの正解だったのではないかと思います。
ただ、学部でScienceやNatureなどの科学誌を読みこなし、大学院でも圧倒的な成果を出すという極めプレイをやっている人もいたので、あとは個々人の価値観次第ですね。
ちなみに、リベラルアーツを学ぶと、「大学で教養を深める意義」が腹落ちし、モチベーションが爆上がりします。
海外では、大学4年間かけて一般教養を身に着け、大学院で専門を極めるのが一般的だそうです。
「学会などの場で、外国の知識人は、日本人の教養のなさに驚く」という話を聞いたことがあるかもしれません。
これは言い過ぎですが、特にアメリカでは一般教養に重きを置いているのは確かです。
日本の大学教育制度を変えるのは難しいので、海外学生がどのように学んでいるかを知るためにも、下記に私がおすすめする本を載せておきます。
必修科目は多い?
私の体感ですが、地球惑星科学系の必修科目数は、文系より多く、理学部の他の学科よりは少ないです。
理由としては、2つあります。
①全体的な傾向として、理系>文系で必修科目が多いこと。
②地惑は物理・化学・生物から自分がやりたい手法を選択できること
教員免許は取るべきか?
①教員免許を取るべきか?
結論、教員になる可能性が少しでもあるなら取っておくべきです。
教員免許取得のメリットとしては2つ。
・一生の保険になる
・教育実習で自分に向いているか確認できる
それぞれ解説します。
一生の保険になる
当たり前ですが、車は運転免許がないと運転できません。
同じように、教員は教員免許がないとなれません。
英検や簿記などと違い、「免許」であるので就ける仕事が増えます。
大学にいると気づきにくいですが、教員になるため社会人が夜間学校に行って免許取得を目指すこともよくあります。
仕事を選ぶうえで選択肢を狭めないためにも、教員免許が取れる環境は大いに利用しておくべきだと思います。
学費は変わらないのですから、コスパは割といいほうです。
教育実習で自分に向いているか確認できる
教員免許を取得する過程で、中学・高校の免許を取る人は3週間、高校の免許を取る人は2週間教育実習があります。
これって、就職前に教員マッチ度を測れる最高の機会じゃないですか?
他の仕事は、インターンとかに通過すれば体験できますが、教育実習は教員免許の授業を受けていれば、誰でも行かせてもらえます。
この2-3週間で、自分が教員に向いているかが分かるので、事前に仕事選びの失敗を避けることができます。
②教職の授業は大変?
教職の授業は大変です。
分かりやすく言うと、「塾に行っていない小学生」と「塾通いしている小学生」くらい忙しさには違いがあります。
中学・高校の免許を同時に取るのか、高校のみの免許を取るのかでもだいぶ違いますが、週2で1限と5限に授業が入るイメージ。
私は、高校のみの免許取得でしたが、中高どっちも取っている人は、鬼忙しそうでしたね。
③教員になる人は多い?
結構多い印象です。
40人クラスで教員免許を取る人が15人くらい、実際に教員になるのは2人くらい。
半分以上は、地学の教員ではなく物理・生物・化学の先生として働く場合が多いようです。