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【中小企業診断士】エフェクチュエーションの5つの行動原則の覚え方

はらじょ

中小企業診断士の取得を目指しているITエンジニアです。

こんにちは、はらじょです。
最近、中小企業診断士の勉強をしています。

今回は、重要かつ覚えにくい用語「エフェクチュエーションの5つの行動原則」の覚え方を解説します。

エフェクチュエーションとは

まずは、辞書的な説明から。

エフェクチュエーションは、起業家が不確実性の高い状況で意思決定を行う過程を説明するために提唱された概念です。この理論は、起業家がどのようにして機会を特定し、資源を活用し、新しいベンチャーを創出するかを理解するためのフレームワークを提供します。インドの経営学者であるサラス・サラスバシーが2008年に『エフェクチュエーション−市場創造の実効理論』で発表しました。

エフェクチュエーションの最大の特徴は、「手段」からスタートし、「これらの手段を使って、何ができるだろうか」と問いかけることから始めることです。従来の「結果」からスタートし、「これを達成するためには、何をすればよいか」を問うコーゼーションと対比される概念になります。

サラス・サラスバシーは、新しい事業を立ち上げて成功する起業家には、産業・地域・時代に関わらず、共通した思考プロセスがあることに着目し、優れた起業家が取る意思決定のプロセスとして、次の5つの行動原則を示しました。

いまいちよくわかりませんね。私はこのようにシンプルに理解しています。

エフェクチュエーションの考え方の前提

  • 不確実性が高く、予測困難な状況(→結果から逆算思考することができない!)

エフェクチュエーションの特徴

  • 手段から思考をスタート
  • 手段を使ってできることを考える

エフェクチュエーション提唱者の言いたいこと

  • 優れた起業家が取る意思決定には共通のプロセスがあるよ
  • そのプロセスを5つの行動原則としてまとめたよ

エフェクチュエーションの5つの行動原則

  1. 手中の鳥(bird in hand)の原則:目的ではなく手段から始めること
  2. 許容可能な損失(affordable loss)の原則:あらかじめ許容できる損失を決めてから始めること
  3. クレイジーキルト(crazy-quilt)の原則:様々な関係者と協力しながらパートナーシップをつくり上げていくこと
  4. レモネード(lemonade)の原則:予期せぬ事態を回避するのではなく、偶然の出来事を活用すること
  5. 飛行機の中のパイロット(pilot in the plane)の原則:予測ではなくコントロール可能な活動に集中し、望ましい成果を得ること

5つの行動原則の覚え方

私は、このようなイメージでエフェクチュエーションの5つの行動原則を覚えています。

① 手中の鳥(bird in hand)の原則:目的ではなく手段から始めること

〇イメージ
自分の手の中に鳥がいることを想像しましょう!ここで言う鳥は、利用可能な手元資源(手段)を指しています。

〇覚え方
手元の利用可能な資源(手段)からスタートすることを思い出します。

〇補足
なぜ鳥なのかは謎です。一説として英語の古い諺「手の中の鳥は、茂みの中の二羽に勝る(A bird in the hand is worth two in the bush)」から来ているとか。

② 許容可能な損失(affordable loss)の原則:あらかじめ許容できる損失を決めてから始めること

これは日本語そのまま意味なので省略。

③ クレイジーキルト(crazy-quilt)の原則:様々な関係者と協力しながらパートナーシップをつくり上げていくこと

〇イメージ
異なる布を縫い合わせて大きなキルトを作る(異なるパートナーと協力する)。

〇覚え方
「キルト作り」のように、利用可能なパートナーシップを組み合わせて大きな価値を創造する。

〇補足
クレイジーの意味が気になりますが、これは「キルトのランダムなデザインパターン」を示しているようです。様々な関係者と協力して、画一的ではないデザインのキルトを作り上げるイメージですね。

④ レモネード(lemonade)の原則:予期せぬ事態を回避するのではなく、偶然の出来事を活用すること

〇イメージ
予期せぬレモン(問題)が来たら、それを活用してレモネード(機会)を作る。

〇覚え方
問題が起こったら機会に変える。ポジティブ転換ができる経営者なのかもですね!

〇補足
なんでレモネードなん?って感じですが、この言葉は、レモンがその酸っぱさゆえに単独では不快な味わいを持つ果物である一方、それを砂糖や水と混ぜることで爽やかで楽しめる飲み物であるレモネードに変えられることから来ているらしいです。

⑤ 飛行機の中のパイロット(pilot in the plane)の原則:予測ではなくコントロール可能な活動に集中し、望ましい成果を得ること

〇イメージ
自分が操縦する飛行機(自分の行動が未来を形作る)。

〇覚え方
自分がパイロットして未来は予測するものではなく、自分の行動によって創り出される。

おわりに

視覚的なイメージや比喩を使うことで、理解を深めることができますよね!
また余裕があったら用語解説記事も作成していきます!

中小企業診断士関連の記事はこちらにまとめています。
一緒に頑張りましょう!ではまた~

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