【ITパスポート】過去問を解く前におさえておきたい重要用語【令和3年春季】
- 過去問演習の効率を2倍にする方法
- 【ストラテジ編】ITパス 令和3年度春季の重要用語
- 【マネジメント編】ITパス 令和3年度春季の重要用語
- 【テクノロジ編】ITパス 令和3年度春季の重要用語
- ブロックチェーン
- シャドーIT
- SSL/TLSとWPA2(通信を暗号化するプロトコル)
- ブレードサーバ
- BLE(Bluetooth Low Energy)
- HEMS(H3ome Energy Management System)
- NUI(Natural User Interface)
- MACアドレス
- MACアドレスフィルタリング
- アクチュエータ
- RSS (Really Simple Syndication or Rich Site Summary)
- プロポーショナルフォント
- RAT(Remote Access Tool)
- PCI DSS(PCIデータセキュリティ基準)
- DBMS
- OSS(Open Source Software)
- MVNO(仮想移動体通信事業者)
- TCO(Total Cost of Ownership、総保有コスト)
- DNSキャッシュポイズニング
- バイオメトリクス認証(生体認証)
- グリッドコンピューティング
- レジスタ
- アーカイブ(Archive)
- まとめ
過去問演習の効率を2倍にする方法
「ITパスポートは過去問を解くのが近道」と思っている方、聞いてください。
確かに、過去問を解きながら出てきた概念や用語の意味を覚えていくことはすごく重要です。
確かに、ITパスポートは似た問題が繰り返し出題されるので、過去問演習をこなせば必ず合格点に達します。
しかし、過去問演習を行う前に、その年度で出題された用語の意味をわずか30分程度で学べたらどうでしょう。
アウトプットする前に手早くインプットしておけば、予習→復習のサイクルができ、効率は2倍になります。
ここでは、ITパスポート過去問 令和3年春季の重要用語をまとめます。
すべてを覚える必要はありません。さらっと目を通すだけでも、過去問演習でもう一度触れることができるので定着しやすくなります。
この記事を読み、あなたの脳のどこかIT用語を入れるだけで、あなたの過去問演習は2倍はかどります。
【ストラテジ編】ITパス 令和3年度春季の重要用語
ABC分析
自社の商品を、売上高の高い順にグループ分けして分析する方法。パレート図を使用する。
HRtech
HR(Human Resource)とTech(Technology)を組み合わせた造語
APIエコノミー
「API + エコノミー」 API = 主にwebサービスの機能や出力データに接続できる仕様のこと。
エコノミー=経済圏
マーチャンダイジング
英語のMerchandise(商品を売買する)のing形。
消費者のニーズや購買意欲をもとに商品を提供する一連の流れ。
EUC(End User Computing)
End userとComputingを組み合わせた言葉。
現場で業務を行う従業員が自らシステム開発や運用を行うこと。
エンタープライズサーチ
Enterprise(企業)とSearch(検索)を組み合わせた言葉。
社内外のデータを統合検索できるシステム。社内の情報をググるみたいなイメージ
暗号資産
別名仮想通貨。
実体のないデジタルなお金。ブロックチェーンで情報を管理する。
国際標準化機関 – ITU
国際電気通信連合。電気通信技術の国際標準化組織。
International Telecommunication Union
- International = 国際
- Telecommunication = 遠距離通信
- Union = 機関、連合
E-R図
データベースの設計図。
Entity Relationship Diagram
- Entity = 実体(ITではデータを保存する表をこのように呼びます。)
- Relationship = 関係
- Diagram = 図
サイバーセキュリティ基本法
サイバーセキュリティに関する施策の基本事項を規定したもの。
サイバーセキュリティ=デジタル化された情報の改ざんや漏えいを防ぐ手段
第3条で基本理念を示している。
- 情報の自由な流通の確保を基本に、官民が連携して積極的に対応すること
- 国民1人ひとりがサイバーセキュリティに関する認識を深め、自発的な対応をすること、強靱な体制を構築すること
- 高度情報通信ネットワークの整備およびITの活用によって活力ある経済社会を構築すること
- サイバーセキュリティに関する国際的な秩序の形成等のために先導的な役割を担い、国際的協調の下に実施すること
- 国民の権利を不当に侵害しないこと
BYOD Bring Your Own Device
会社に自分のスマホなどを持っていき、許可を受けた上で業務に使うこと
- Bring = 持ってくる
- Your = あなたの
- Own = 自分自身の
- Devise = 機器
✓BYODのメリット
- 使い慣れた機器を社員が使える、複数台持つ必要がなくなる
- シャドーIT対策になる(シャドーIT : 社員が勝手に個人所有の機器を仕事に使うこと。)
✓BYODのデメリット
- セキュリティリスクが高まる。
- 社員の公私の切り替えが難しくなり、不満につながる。
コネクテッドカー
connected(接続された)とcar(車)を組み合わせた言葉。
ネットに接続された車のこと。
労働者派遣
他の会社へ従業員を派遣して労働させること。重要ポイントは下記の通り。
- 給与は派遣元が払う
- 派遣期間が終了後、派遣先の企業が労働者を雇用しても良い。
- 派遣先の企業は労働者を選択できない。
SCM Supply Chain Management
材料調達から商品販売までの流れを一括管理して,供給の最適化を目指すシステム
- Supply = 供給する
- Chain = 鎖、連鎖
- Management = 管理
つまり、供給ネットワークの管理ってこと
まず、サプライチェーンは商品が売り場に並ぶまでの裏側(原材料・部品調達 → 生産 → 物流・流通 → 販売)の一連の流れのこと。
それを管理するのが、SCM = Supply Chain Management。
具体的には、生産だけ、物流だけなど1つ1つを最適化することではなく、サプライチェーン全体の最適化を図ることがSCMである。
RPA Robotic Process Automation
これまで人間が行ってきた定型的なパソコン操作を、コンピュータ上で動作するソフトウェアのロボットにより自動化するもの
- Robotic = ロボットの
- Process = 過程、工程
- Automation = 自動操作
「ロボット」で「作業工程」を「自動化する」ということ
別名「仮想知的労働者(デジタルレイバー)」とよばれており、活用することで業務の効率化が進むことは想像に難くない。
定型業務であり、PCのみで作業が完了する仕事はRPAの得意技である。
Fintech
金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語。
ITを駆使して、金融サービスを革新的に変えていくこと。
- Finance = 金融
- Technology = 技術
~techの造語は各業界で見られ、例えば
✓Edtech
Education + Technology(教育+技術)
✓Govtech
Government + Technology(政府+技術)
がある。まとめてX-tech(クロステック)とよばれる。
プロバイダ責任制限法
プロバイダ=provider。Provideは提供するという意味なので、直訳すると提供者。
IT業界では、回線をインターネットとつなげる事業者のこと。
プロバイダ責任制限法は、インターネットでやり取りされる情報が理由で権利侵害された場合において、プロバイダなどの賠償責任を定めた法律。
クラウドコンピューティング
クラウド+コンピューティング。
クラウド上でコンピューターの機能を提供すること。
プロダクトポートフォリオマネジメント
図のように、製品の市場における位置づけを分析して、最適な資源配分を考える手法。
グループの名前面白いね(笑)ボストン・コンサルティングが開発したフレームワークらしいです。
それぞれのグループに分けられた自社製品や事業の基本的な戦略は以下になります。
✓花形
市場も成長しており、占有率も高いため、資源(ヒト・モノ・カネ)を割くことで多くの売り上げが生まれます。市場成長が緩くなってきたときに「金がなる木」になるように積極的に投資し、占有率を高く保ちます。
✓金のなる木
市場成長もとまり占有率も高いため、安定収入を得ることができる上に、多くの資源投資を必要としません。花形の事業などに資源を回します。
✓問題児
市場は成長するのに、十分なシェアを取れていない事業です。利益を出すのは難しいですが、資源投資が上手くいけば花形や金がなる木(シェアが高い事業)になる可能性があります。
✓負け犬
市場もこれ以上成長しないことが見込まれ、占有率も低い事業です。撤退し、他の事業に資源を回します。
不正アクセス禁止法
インターネット上で不正アクセスを取り締まる法律。不正にパスワードを入手して他人のアカウントでログインすることなどを禁止する。
技術ロードマップ
将来の変化を予測し、それに対応するための技術計画のこと。
イノベーション理論3
新商品や新サービスに対しての購入態度によって消費者を分類分けする。
✓Innovators:革新者
誰よりも先に新しいものに手を出す人。冒険心にあふれてとりあえず試してみる人。
✓Early Adopters:初期採用者
流行に敏感で、積極的に新しいものを採用する人。革新者ほどではないが早期に取り入れるため、新商品・新サービスを普及させるうえで影響力が大きい。
✓Early Majority:前期追随者
比較的慎重な人。InnovatorsやEarly Adoptersの評判を聞いて試し始める人。
✓Late Majority:後期追随者
比較的懐疑的な人。周りの大多数が購入し始めるまでは採用しないことが多い。
✓Laggards:遅滞者
もっとも保守的な人。流行に関心がない。”
ニューラルネットワーク
人間の脳を模倣した数学モデル。
かんばん方式
簡単な板切れ(かんばん)を使い、在庫を最小にする生産方式。トヨタ自動車が発明した。
日本独自の方法でコンピュータも難しい理論も使用しない。最近では電子かんばんも普及しているらしい。
【マネジメント編】ITパス 令和3年度春季の重要用語
リファクタリング
既存ソフトウェアの操作やデザインを変えずに内部の処理構造を最適化すること。
BCP(事業継続計画) Business Continuity Plan
危機的な状況でも事業が継続的に行えるようにしておくための計画
- Business = 事業
- Continuity = 継続
- Plan = 計画
英語覚え解けば一発で意味が分かります。
「事業を継続させるための計画」
ITIL (Information Technology Infrastructure Library)
ITサービスを運用管理するためのベストプラクティス(成功事例)を包括的にまとめたフレームワーク
- Information = 情報
- Technology = 技術
- Infrastructure = 基盤
- Library = 図書館、コレクション
ITサービス管理の考え方を整理したもの
アジャイル開発
Agileとは素早いという意味。
アジャイル開発とは、「設計→実装→テスト→リリース」といった開発工程を短い期間のサイクルで繰り返す開発スタイル。
WBS
管理図 製造業などの品質管理に用いられ、品質のばらつきを時系列で表した図。
工程の安定度合いを把握するために用いられる。
【テクノロジ編】ITパス 令和3年度春季の重要用語
ブロックチェーン
複数のコンピュータが同じ内容のデータを持つことで、改ざんができなくなる仕組み。
仮想通貨の基盤秘術として使われている。
シャドーIT
組織の公式な手続きなしで業務に使用されているデバイスやシステムのこと。
企業の秘密情報の漏えいなどセキュリティリスクがある。
SSL/TLSとWPA2(通信を暗号化するプロトコル)
ブラウザとWebサーバの間のHTTP通信を暗号化するプロトコル、WPA2は無線LANにおいて端末とアクセスポイントの間の通信を暗号化するプロトコル
ブレードサーバ
ブレード(刃)の形状をしたサーバーのこと。ブレードのように薄いコンピューターを1つの箱に並べたコンパクトなサーバー
画像を見るとイメージつきやすいかと思います。こちらにWikipediaのリンクを貼っておきますので、興味があれば画像を参照してください。
BLE(Bluetooth Low Energy)
無線通信規格Bluetoothの一部で、その名前の通り低消費電力に特化した通信モードのこと。
通信速度は遅いが省エネなので、常時ネットワークと接続が必要になるIoTデバイスでの活用が期待されている。
HEMS(H3ome Energy Management System)
家電をネットワークでつなぎ、家庭で消費される電力を可視化するシステム。
エネルギー量の制御も行うため、節電効果が期待される。
NUI(Natural User Interface)
人が自然な動作で操作が行えるインターフェースのこと。
声やジェスチャーで入力ができる。
MACアドレス
ネットワーク上でそれぞれのデバイスに一意に割り当てられたアドレスのこと。
基本的に世界で1つだけの値となる。
MACアドレスフィルタリング
上記のMACアドレスを使って、許可した端末以外のアクセスを拒否する。
無線LANのアクセスポイントにおく。
アクチュエータ
入力された電気信号を力学的な運動に変換する部品。
分かりやすい例は、ロボットの腕の回転部分など。
RSS (Really Simple Syndication or Rich Site Summary)
ニュースやブログなどの要約を配信するためのフォーマット。
RSSリーダを使うと、記事のタイトルや要約を取得できる。
プロポーショナルフォント
視認性を考慮して文字ごとに異なった幅で表示されるフォント。
RAT(Remote Access Tool)
コンピュータを外部から操作するツール。
これがコンピュータウイルスに仕込まれていると、外部から不正に操作されてしまう。
ドメイン名 このサイトで言うと「https://haraca.blog/」のこと
- Remote = 遠隔
- Access = 接続
- Tool = 道具
PCI DSS(PCIデータセキュリティ基準)
Payment Card Industry Data Security Standard
クレジットカードの下院情報保護のために作成された基準。
国際ブランドである大手5社(VISA,MasterCard,JCB,AmericanExpress,Diners Club)により策定された。
- Payment = 支払い
- Card = カード
- Industry = 産業、生産
- Data = データ
- Security = 安全
- Standard = 基準
DBMS
データベースを管理し、外部のソフトウェアからのリクエストに対して、データベースの操作を行うソフトウェア
- Data Base = データベース
- Management = 管理
- System = システム
そのまま、「データベースを管理するシステム」です。
システムで扱うデータを保存しておくのが、データベースの役割です。
そのデータベースに対して、値を取得、追加、更新、削除など行うのがDBMS。
OSS(Open Source Software)
ソースコードが一般に公開されていて、誰もが改良や改変を自由に行えるソフトウェアのこと。
- Open = 公開された
- Source = ソース(ここではソースコード)
- Software = ソフトウェア
MVNO(仮想移動体通信事業者)
Mobile Virtual Network Operatorの略称。格安SIMをイメージすると近い。
自分では回線を持たず大手3社(ドコモ、au、SoftBank)の回線を間借りしてサービスを提供する事業者。楽天モバイル、mineoなど。
- Mobile = 移動
- Virtual = 仮想の
- Network = ネットワーク
- Operator = 事業者、運用者
TCO(Total Cost of Ownership、総保有コスト)
ある設備・システムなどにかかわる、購入から廃棄までに必要なコストや時間のこと。
初期費用と運用費用の合計。
- Total = トータル
- Cost = コスト
- of = ~の
- Ownership = 所有権
DNSキャッシュポイズニング
DNS(Domain Name System)はドメイン名とIPアドレスを紐づけるシステムである。
そのDNSの情報を書き換えることによって、利用者を偽サイトに誘導する不正攻撃。
バイオメトリクス認証(生体認証)
顔や指紋などによる認証のこと。
あなたがお使いのスマホのロックを外すときは、指紋や顔認証を使う場合があると思います。それが生体認証です、
グリッドコンピューティング
ネットワークを介して複数のコンピュータで並列処理することで処理能力を高める仕組み。
レジスタ
CPU内部のきわめて小さい部品だが、高速に動作する記憶容量。
演算や制御に関わるデータを一時的に記憶する。
アーカイブ(Archive)
複数のファイルを一つにまとめて保存すること。
まとめ
ここまで読んだあなたは約60の重要単語を知りました!
全ては覚えていないかもしれませんが、続けて過去問演習を行うことで知識が定着するはずです。
忘れないうちに、今すぐ「令和3年春季」の問題を解きましょう。
過去問道場
また、ITパスポートでは、英語3文字の略語が頻出であることが肌感としてわかってきたかと思います。
この記事では、英語の略語をまとめています。(知識を定着するための1問1答クイズもこのページから解くことができます)
【頻出】ITパスポート試験 英語3文字略語【これを知らずに合格できません】
ITの英語略語をまとめて学習できるサイトは、ここ以外にあまり多くありません。
一気に覚えて学習を加速させましょう。