【地球惑星科学系】国家公務員になるために受験すべき試験区分と省庁の候補
国家公務員になりたい地球惑星科学徒
「国家公務員になって、専門を活かせる職に就きたいなあ。地球惑星科学専攻の私はどんな試験を受けて、何の仕事ができるんだろう。」
この悩みにお答えします。
本記事の内容
- 地球惑星科学の学生が狙うべき国家公務員試験の区分
- 地球惑星科学の学生が狙うべき省庁
- 地球惑星科学の学生が受けるべき試験の概要
この記事を書いている私は地球惑星科学の修士号を取得した社会人2年目。
実際に就職したのは外資系のIT企業ですが、大学4年時にこれから話す物理区分で国家公務員に合格しています。
実際に国家公務員対策を行う中で、地球惑星科学系の情報が非常に少ないことに驚きました。
そこで本記事では、地球惑星科学系の人が国家公務員を受けるときに知っておきたい基礎知識を共有します。
2分ほどで読めますので、しばしお付き合いください<m(__)m>
地球惑星科学の学生が狙うべき国家公務員試験の区分
まずは試験区分から押さえておきましょう!国家公務員試験には専門によって試験区分を選ぶことができます。
地球惑星科学系の人は、特別な理由がない限り「一般職では物理、総合職では数理科学・物理・地球科学」を選択するのが一般的です。
地球惑星科学の学生が狙うべき省庁
主な採用先として
警察庁・金融庁・総務省・消防庁・外務省・財務省税関・文部科学省・厚生労働省・経済産業省・特許庁・国土交通省・気象庁・海上保安庁・環境省・原子力規制庁・防衛庁
が紹介されています。
ここでは、特にこの界隈で人気である気象庁・国土地理院の仕事を紹介します。(ただし、私自身がゼミでの職場体験や説明会、インターンシップで得た知識になります。)
気象庁
なんだかんだ地球惑星科学系の学生が最も多く就職する省庁だと思います。「気象」とついていますが天気のことだけでなく、地震や火山などの災害対策の仕事もあります。
専門と異なる部署に行くことがあっても短期間らしいです(もちろん配属の希望で自分から選べば他部署へも異動できる可能性が高いです)。地球惑星科学の専門を存分に生かせる省庁ですね。
1つデメリットを上げるとすれば、部署によって夜勤があったり、偉くなると災害対策で休暇中でも仕事場から離れることが許されなかったりすることでしょうか。国民が休んでいるときも非常時に備えて待機する。責任のある仕事です。
気象庁が毎年出している「気象業務はいま」
職場は全国の気象台です。地方ごとに管区が決められ、一般職だと管区内での異動になります。総合職だと全国転勤になります。島などに異動になることもあります。
国土地理院
なぜかパンフレットに主な採用先として記載がなかった省庁です。(安心してください、ちゃんとこの試験区分からの採用実績あります。)
私は国土地理院で1週間インターンを行ったことがあり、ホワイトな職場で楽しかった記憶があります。気象庁に比べると採用人数は少ないので、倍率は上がります。
多くの職員の職場は茨城県のつくばになります。拠点がつくば+全国の都市であるので、いきなりど田舎に飛ばされたりはほとんどないです。原則夜勤もないためワークライフバランスが充実しそうです。
どの部署に行っても地図に関する業務に従事することになります。地図が好きじゃないと続けていけない仕事だと思いました。
地形図を読む技術は、国土地理院職員として必須のスキルです!
地球惑星科学の学生が受けるべき試験の概要
ざっくりいうと、次の流れで試験が進みます。
①国家公務員試験
1次試験:教養+専門
2次試験:人事院面接
②官庁訪問
国家公務員は学力がないと面接まで進むことができません。早い段階から学力試験対策を行っておくことをお勧めします。
付け焼刃ではどうにもならないため、最低でも半年以上の期間をかけてじっくりと勉強していく必要があります。
万が一民間に切り替えたとしても、公務員対策をしていれば民間の学力テストは余裕に感じます。
実際に私は公務員から民間に切り替えましたが、学力調査で振り落とされることは1回もありませんでした。
もう一度言いますが、公務員試験は早めの対策が命です。受けるべき試験区分と目指す省庁を明確にし、教養・専門の勉強を始めましょう!
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