地球惑星科学の雑学4選 【地球・惑星編】
🌎地球惑星科学の雑学に強くなりたい人
「地球や宇宙の話って神秘的だし日々の生活とも関連が深いよね!知っているとふとした時に役立つだろうし、知的好奇心もくすぐられる。ロマンあるこの地球についてもっと知りたい!」
こんなあなたに向けて書いています。
まずは、こちらのクイズ(別タブで開きます)を解いてみましょう!全部で4問なので5分もかかりません。クイズ実施後、解説である本記事を読んでください!
クイズ難問解けましたか?本記事の内容は以下の通りです。
- 【地球の雑学1】今、地球の自転が止まったらどうなる
- 【地球の雑学2】大陸移動説はパズルから?
- 【地球の雑学3】一日は少しずつ長くなっている。なぜ?
- 【地球の雑学4】地球の終わりはどのようなもの?
本記事を書いている私は、地球惑星科学の修士号を取得し国際論文も出しています。6年間どっぷり地学に使っていた身として、この「地球惑星科学の雑学」はシリーズとして連載していきたいと思います。それでは、クイズの解説を始めていきましょう!
【地球の雑学1】今、地球の自転が止まったらどうなる?
答え:地球上のほとんどすべてが吹っ飛ばされる。
皆さんも知っているように、地球は24時間で1回自転します。地球の自転の速度は、日本周辺で時速1300kmほどといわれています。結構な速さですよね?「それじゃあ、遠心力で吹っ飛ばされないの?」と不安になりますが、そこは重力で空気をはじめ全てのものを引っ張ってくれるおかげで、私たちは遠心力を感じることなく生活できています。
もし今、地球の自転が突然止まってしまったらどうなるでしょうか?物理の授業で勉強するように、動くすべての物体には慣性の法則が働きます。ですので、人間の体は時速1000km以上のスピードで吹っ飛ばされ助かることはないでしょう。また、津波や大嵐が起き地球はめちゃめちゃになります。
そして、遠心力で地球の外向きに引っ張られる力がなくなるので、これまでよりも強い重力が働きます。もし生きていればですが、体重も劇的に重くなります。
【地球の雑学2】大陸移動説はどうやって生まれた?
答え:ウェゲナーのパズル的発想。
これは知っている人もいたかもしれません。まず、「大陸移動説」とは、地下の岩盤の移動により、大陸が移動しているという説です。ドイツの気象学者ウェゲナーが、南アメリカ大陸の東側と、アフリカ大陸の西側の海岸線が非常に似ていることに気づいたことがきっかけで唱えられた説です。ウェゲナーは気象学者で専門外であったことから、当時の地質学会などから批判されたらしいですが、一般の人にも理解しやすい説は急速に広まりました。
ウェゲナーの唱えた説は大陸移動説は現在では有力な説として受けられています。3億年前の地球にはバンゲアという1つの超大陸があったとか。
【地球の雑学3】長期的に言うと、1日は少しずつ遅くなっている。なぜ?
答え:月の引力の影響
1日はわずかですが長くなっています。時間に追われている現代人にとっては嬉しいことですね!?5万年で1秒くらい長くなっているそうですが(笑)
その理由としては、月の引力です。月の引力で地球の海水が移動し、潮の満ち引きが起こっています。その時の摩擦によって、自転速度が遅くなっているわけですね。
なお、月は地球との引力の関係で地球から長期スパンで言うと1年で3.8cmずつ遠ざかっているそうです。逆に言うと、大昔の月は地球の近くにあり、地上から大きく見えていたことになります。大昔の月の大きさが衝撃ですのでぜひ見ていただきたいです。
参考リンクはこちら(外部サイト)
月が地球から遠ざかる45億年の歴史を見るアニメ…JAXAの研究者が作成
【地球の雑学4】地球の終わりはどのようなもの?
答え:太陽の膨張に飲み込まれて燃え尽きる。
地球という惑星の終わりは、太陽と運命を同じにすると言われています。太陽はほとんどが水素とヘリウムでできた巨大なガスの固まりで、内部では水素原子4個がくっついて1つのヘリウムになる「核融合反応」が起こっていると言われています。これにより高温のエネルギーを得ているわけですが、エネルギー源の水素原子がなくなると、次はヘリウムの反応に代わり、より高温になります。最終的には、より高温になり膨張して、50~80億年後に地球を飲み込んでしまうと予想されています。