書評

【おすすめ本】スーパーシティ 社会課題を克服する未来のまちづくり

はらじょ

スーパーシティに興味を持った人

「スーパーシティってなんだろう?スマートシティとなにが違うのかな。詳しく知りたいからおすすめの本を紹介してほしい!」

 

この疑問にお答えします。

 

スーパーシティ構想の基礎知識

おすすめの本を紹介する前に、スーパーシティ構想についての基礎知識をサクッと紹介します。

スーパーシティとは?

AIやビックデータを活用し、社会のあり方を根本から変える未来都市のこと

 

スマートシティと何が違うの?

スーパーシティとは「まち丸ごと未来都市」にする構想で、これまでの分野ごとのIT化にとどまっていたスマートシティより狭義のものです。

図にするとこんな感じ

現在スーパーシティに選定されている自治体はどこ?

2022年10月現在、茨城県つくば市と大阪府大阪市がスーパーシティに選ばれ、取り組みが始まっています。

2030年までに「まるごと未来都市」の実現を目指す「スーパーシティ構想」。公募開始から1年以上の検討を経て、2022年3月にようやくつくば市(茨城県)と大阪市(大阪府)の2地区がスーパーシティの特区に内定した。

引用元:第6回 スーパーシティにつくば市と大阪市が内定した理由

 

【おすすめ本】スーパーシティ 社会課題を克服する未来のまちづくり

スーパーシティを詳しく知りたいならこの本。国会議員でスーパーシティの第一人者である片山さつきさんが著者です。

私の感想

結論、スマートシティの仕事に取り組む私にとって、「知ってよかった!!」と思える内容だった。

著者が国会議員だということもあり、その他のスマートシティ関連の本より「法的規制」まで話が深められている。

例えば住民データの匿名性やオプトインだが、これについて著者が参加したダボス会議でも「スーパーシティをはじめとした未来都市は将来確実に実現するが、1番のハードルは「規制」であると言われている。

プライバシーに関する規制を厳しくしすぎるとデータを活用しにくくなるし、緩くするとプライバシーの問題が生じるので、そのバランスは今後の課題になりそうだと感じた。

 

現在、スーパーシティに選定されているのはつくば市と大阪市の2自治体だが、「未来都市」に向かう動きはこれから加速していくと思われる。

私のように、スマートシティに関連する人だけでなく、「未来の生活がテクノロジーによってどう変わるのか」 「日本はどんな都市構想をもっているのか」を知りたい人は絶対に読んでください。

 

論旨

2060年には日本の人口は4/5になる。その人口でこれまでの社会サービスを維持するために「スーパーシティ 」構想を提案する。

スーパーシティとは「まち丸ごと未来都市」にする構想で、これまでの分野ごとのIT化にとどまっていたスマートシティとは別次元のものである。

スーパーシティは技術起点ではなく、地域住民を中心とした課題起点な取り組みである。

この本ではスーパーシティの①定義 ②事例 ③政策 ④推進 ⑤住民合意 ⑥データを紹介していた。

 

スーパーシティ/スマートシティ事例(本から抜粋)

神奈川県藤沢市

パナソニックの工場跡地にグリーンフィールド型スマートシティ

 

福島県会津若松市

アクセンチュア主導で官民一体となって推し進めるスマートシティ。デジタル地域通貨白虎(ブロックチェーン)・防災アプリなど各分野を横断的に繋げる都市OSを展開。

 

千葉県柏市

千葉県・千葉大・東京大が主導。

 

静岡県裾野市

トヨタの工場跡地。
Maasが売り ①高速車両専用道 ②歩行者と低速どのパーソナルモビリティ ③歩行者専用道

 

まとめ

今回はスーパーシティの基礎知識と、おすすめの本を紹介しました。

デジタル庁が創設され、今後ますます生活にITが入り込んできます

そんな未来で、スーパーシティを知っているのと知らないのとでは豊かさが変わります。
本を読んで知識を持って来るべき世の中に備えましょうね。

 

現在進められているスマートシティの取り組みが本としてまとまっているのは、アクセンチュア主導の会津若松市です。

地域の細かな取り組みに興味がある方には、この本もおすすめです。

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