地球惑星科学の雑学3選 【地震・火山・津波編】
🌎地球惑星科学の雑学に強くなりたい人
「地学は日々の生活とも関連が深いよね!知っているとふとした時に役立つだろうし、知的好奇心もくすぐられる。最近もトンガ付近で起きた海底火山の噴火で津波が発生したね..」
こんなあなたに向けて書いています。
まずは、こちらのクイズ(別タブで開きます)を解いてみましょう!全部で3問なので5分もかかりません。クイズの解説は本記事を読んでください!
クイズ難問解けましたか?本記事の内容は以下の通りです。
- 【地学の雑学1】地震はどうして起こるのか?
- 【地学の雑学2】火山はなぜ噴火するのか?
- 【地学の雑学3】高い津波はなぜ起こるのか?
本記事を書いている私は、地球惑星科学の修士号を取得し国際論文も出しています。この「地球惑星科学の雑学」はシリーズ2記事目です。それでは、クイズの解説を始めていきましょう!
地震はどうして起こるのか?
答え:岩石が破壊されて起こる。
「地震=岩石の破壊現象」です。岩石が破壊されその衝撃で地面が揺れることで人間は関知します。破壊が起きた場所を「震源地」、一度破壊が起きて圧力に対して弱くなっているところを「断層」と呼びます。
地震には大きく分けて「海溝型地震」と「プレート内地震」があります。
✓海溝型地震
沈み込む海のプレートに引きずり込まれてたわんだ陸のプレートが、急激に反発して元に戻ることにより、地震が発生。
EX. 東北地方太平洋沖地震(2011)
✓プレート内地震
海のプレートの沈み込みに伴い、水平方向に押された陸のプレート内で岩盤の破壊が起こって地震が発生したもの。特に日本列島の地殻内などで起きる地震は内陸地震とも呼ばれている。
火山はなぜ噴火するのか?
答え:振ったコーラの栓を抜いた時のように、マグマが発泡するから。
火山大国”日本”では噴火のニュースをよく耳にします。噴火とは、火山の下にある1000度以上の高温のマグマに溶け込んでいた揮発性成分が激しく泡立つために起こるものです。ちょうど、コーラを振って栓を抜いたときに水に溶け込んだ炭酸が激しく泡立ち飛び出すのに似ています。
火山を断面のように見てみると、火山の下10km付近にマグマだまりを形成している場合が多いです。このマグマだまりは地下深くでできたマグマが浮力により上昇し、周りの岩石との圧力と浮力が釣り合ったところでとどまっているものです。このマグマだまりから噴火する場所(火口)までの通路のことを、火の道とかいて「火道」と呼びます。
ちなみに、火山の恩恵である「温泉」は、地下水がマグマによって温められ、その時にマグマ周囲の物質を溶かし込んで地表に出たものです。地表に出るまでの過程で溶け込む成分が温泉ごとに違うため、火山の多い日本では様々な種類の温泉を楽しむことができます。
高い津波はなぜ起こるのか?
答え:先行する波に後ろの波が追いつくから。
津波は、地震や噴火が海で起こった時に発生します。津波による被害は甚大になる場合が多く、「TSUNAMI」は今や世界共通語になっています。
津波が起きる原因は、海底で起きた地震や噴火によって、大量の海水が移動し波が発生するからです。高速で移動する波は、海岸近くの浅い場所に到達すると、海底との摩擦で抵抗を受け減速します。そうすると、後ろから来た波が前の波を押し上げます。このようにして、後ろから次々にやってくる波の圧力で津波は高くなります。
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